本家サイトで熱のこもった語りを行っていた名残でもあるのですが
自分の知らないうちにPS4で『ラストレムナント』が復刻していたらしいので
布教も兼ねて記事に起こしてみました。
自分お勧めのムービーを見つけられない方もいらっしゃるかもしれないので
ちょこっとだけ貼らせていただきました。
(『続きを読む』の下に貼ってあります)
わが心のダヴィラシュムービー。
普通の友情として観ても良いのですが、ダヴィッドにはラッシュへ、友情だけではなく
強い「庇護者としての思い」があったように思います。
何だろう…
レムナントの契約者として、他の領主たちと同じような立ち位置ではあったと思うのですが
ダヴィッドが一番最初に
記憶を失った後のラッシュが直に接したレムナントの契約者だったので
偶然というのもおかしいですが、
ダヴィッドにはラッシュと奇妙な【縁】があったのだろうと思わずにはいられません。
物語的な展開から言えば
ダヴィッドは「ラッシュを語る上でのキーマンの一人」だったということなのですが。
ただ、本当のキーマンは覇王ですが(笑)
ネタバレになりますが、
作中で最初から最後まで、一番の苦労人(レムナント)だったのが覇王です(笑)。
覇王にラッシュは一生頭が上がらないと思う(ラッシュはこどもだからちょっとばかり反省しそう(笑))。
覇王とラッシュの関係については
親子のようでもあり、年の離れた友人のようでもあり
二人は体格がそもそも違うので(覇王=大人のレムナント、ラッシュ=子どものレムナント)
覇王もまたラッシュの庇護者のような気もしつつ。
ただ、同じ「(レムナントの)管理者同士」であるので、立場上は対等のような気もします。
ラッシュが記憶を取り戻したらすべてがわかるはずなのですが。
ED後の会話を聞いていると、覇王とラッシュは「対等な者同士」という印象が強いです。
ED後の会話は是非見てほしい。
英文と日本語でちょっとニュアンスが異なってます。
ここで思ったのが、ラストレムナントは世界に向けて作ったゲーム作品なので
もしかすると脚本は英語が軸になっていたのではないかと思ったり。
海外を意識して、英訳の方を中心にして物語やセリフ回しが練られたような気もします。
ムービーの口元は、実は英語なんですね。
収録が英語が先だったという経緯や、海外の事情で口元が合っていないと許されないとか
吹き替えとかに馴染みがないとか、事情が何がしかあったのかもしれませんが
主軸になっているのが英語版である気がします。
なので、日本語のムービーではわかりやすく日本的な形容ではしょられている部分が
英文で字幕を付けると、見えてないなかった部分が見えてくる、なんてことも
ラストレムナントではあったりします。
是非英文を表示してムービーを読んでくれると
見えなかった世界観や細かな設定やキャラクターの立ち位置などが理解できるかもしれません。
日本語だと、どうしてもぼやけた(所謂直接的ではない)表現をしてしまって
誤解を招く場合が多いので……
…
タイトルがダヴィラシュなのに、少しもダヴィラシュについて語っていませんでした(笑)
自分がダヴィラシュなのは普通にゲームプレイ当初から
ダヴィッドと同じようにラッシュのことを「庇護者(こども)」のように思っていたので
とにかくラッシュとともに、ラッシュと一緒になってラッシュの道行きを追いかける旅でした。
なので、ダヴィッドのことは「単なる仲間」としか認識していなかったというか(笑)。
ラッシュ自身はダヴィッドにすごく感謝していることを言葉や態度でも示していますが
ラッシュの思考の根底にあるのが「大切な家族への強い思い(愛情というより、思い)」なので
ダヴィッドの入る余地がないというのが個人的な見解です(笑)
恩人なんだけど、ラッシュにとっては家族(またはイリーナ)が一番。二番目にイリーナ。
三番目にその他のみんな(笑)
三番目のその他のみんなの中で、ダヴィッドだけはちょっと毛色が違うというか。
雛鳥の刷り込みよろしく、初めて出会った島の人以外の親切な人間なので(エマは怖かった(笑))
「頼りになる、凄い、偉い人」という漠然とした感覚で
ダヴィッドのことをとらえている部分があると思います。
もちろん、恩人だと思っているので、その人のために何かしたいと思っているのも
やっぱりラッシュがこども(のレムナント)だから…、と感じていたり。
…ラッシュのことを終始こども扱いしていますが、
「レムナントには死がない、時が流れない」、という事実を加味すると
「(ラッシュが)成長する」というのは
人が思う=考える「成長」の意味とはまったく次元が異なるもののように思います。
何て言うか、結局根は変わっていないじゃない、というのが
レムナントとして生まれたものの不変な部分なのではないかと。
人型のレムナントではあるけれど、ラッシュは人と同じ意思を持っているとは明言されていない。
また、レムナントが人の感情を解するのかと言われたら
「感情を感性として捉えることはできるけれど、感情そのものを理解できているわけではない」
というのが持論です。
レムナントは人ではないので、人の枠で考えてはいけないというか。
レムナント同士は思考が伝わるというかレムナント同士が実はどこかしらで同調しているらしいと
作中で少し語られていたのですが、それと同じように
人の気持ちがラッシュに伝わってくる部分では感覚的に理解することはできるのではないかと思います。
また、最初は剣呑だった人々がラッシュに徐々にほだされて、
最終的には大いにラッシュの味方をしてくれるのも
レムナントのなんだろう…テレパシーみたいな同調性が人にも伝わっているのではないかと憶測したり。
あと、こどもの特権というわけではないですが
こどもは元々大人に好かれるように作られているんですね。
憎まれるようにつくられていないというか。
いきるために、愛されなければいけないから、
(無事に)いきのこるために備わった性質があると聞いた覚えがあります。
だから、ラッシュがみんなに可愛がられるのはその「こどもの性質」の特異性であったのではないかと思ったり。
これは独断なので、本作ではラッシュの人としての成長というのも描かれているとは思います。
契約者は契約しているレムナントとある意味同調している部分があるみたいなので
ゆえに、何がしかの精神的な疎通があるような気がします。
なので、なんていうかな…
ダヴィッドがラッシュに抱く思いというのは友情でもあり、親子の情のようでもあり
庇護欲でもあり、仲間としての信頼でもあり、
でも、何か特別だったのではないかと。
レムナントとしても、それ以外の存在としても。
原作そのものでは恐らくイリーナとくっつくのかもしれませんが
それだとラッシュがあまりにも可哀想なので
(結局異種の存在は人間の世界では蚊帳の外だというのは酷過ぎる)
ダヴィッドにとってラッシュはもやもやとした青春の象徴になってくれたらいいなと思いつつ。
とにかく、ダヴィッドにとってラッシュは人であっても
人以外の存在であったとしても
至極大切でかけがえのない存在であったように思います。
ラッシュは自分やアスラムに対して献身的というか健気な部分が多かったからね!(笑)
でもこどもだからね!ラッシュは(笑)
永遠の子ども(のレムナント)
同人的にはラッシュの外見が18歳でも中身がこどもこどもしているのが好きなので
攻めが覇王でもどうでもいい感じです。
(ラッシュは子どもなので攻めとしての意思がないというか…(あほとも言う(笑)))
覇王とラッシュに関しては、ラストシーンの二人が目で交わす表情とか見ていると
仲間とか同種族とかを超越した、感情とか感傷とかを逸脱した
何か熱くて切ないものが流れているのでこれはこれで燃えポイントだと思います。
…ラッシュの正体が明かされてから、二度目のプレイで最初から覇王の動向を見ていると
一生懸命覇王がラッシュを気にかけているのですね(笑)
知らないうちに、うちの子がどうにかなってる!!!!!みたいな(笑)
知らないうちに知らない女に連れていかれて記憶をなくしてる!!!!!!!!(爆笑)
覇王、気の毒過ぎる…;;;;;
…という、ある種の恋愛ものとしても楽しめます(謎)
でも、本当に「ラストレムナント」のラッシュが不思議過ぎでね…
なくした記憶がラッシュにはあるのですが(あるようなのですが)、
さっぱり忘れているみたいだし、思いだすそぶりもないし、思い出そうともしていないし(笑)
こども!あほ!あほのこ!!!!!!(笑)
とにかく覇王がひどいことをどんどんやっていくので(気持ちはわかるけど)
やめてくれよ!!!、と必死になっていたように思います。
話せばわかってくれるとか、そういう次元ではなかったのだろうなと思いますが…。
ラッシュ自身も手探りで自分の正体を探り当てていたわけなので(切ない…)
自分がみんなと違うことを知った後のラッシュの心情や悩みや苦悶を考えると
不安とか、不安定とか、そんな気持ちにぐらぐらと揺らいでいたのではないかと思います。
物語としては(データ容量の都合で)はしょられてしまいましたが
ラッシュの苦しみを描いてくれていたら、もっとダヴィラシュが近い関係になっていたかもしれません。
苦悶するラッシュ…たまらん…(自分の頭、しっかりして!!!!!!!!)
でもあれだ。
ダヴィッドからのアプローチとしては過去の恋愛遍歴(違います、初恋です)を
ラッシュにだけ語るというイベントがあって。
なんでなん????????、と当初は思って観ていたものですが
(ラッシュにとってはどうでもいい話じゃん!、と思ったりして観ていました(笑))
よくよく考えると、遠回しにラッシュに対して愛の告白をしていたのかな…と思ったり。
色んな事を、色んな思いを心の底から打ち明けられるのが
ダヴィッドにとってのラッシュ。
自分を誰よりも理解してもらいたいと願ったのも、
ダヴィッドにとってラッシュが最初で最後だったのではないかと思います。
あのイベントはどう考えても
過去の恋愛に区切りをつけて、おまえと新しい愛を育んで行く、という誓いを見せつけるだけのイベントだったように思います(笑)
ダヴィッド、おまえ、男だな……(????????)
そんなこんなで(?)、好き過ぎるラッシュに対する語りになってしまいました。
ラッシュとともに旅をして、ラッシュの正体を知って
その後でまたラッシュというレムナントとして物語をひとつひとつ紐解いていくという
壮大なゲーム作品である「ラストレムナント」。
ただプレイするだけでなく、ラッシュと一緒になって世界を見て
世界を知って、人間を知って、そしてレムナントとはなんであったのかを
探り当ててほしいです。
ほんとにダヴィラシュどこいった!!!(笑)
ダヴィッドがラッシュのことを好き過ぎるのは
ラッシュに対してだけ一人称が「俺」になったところとか(他は「私」で通す)
あの事があって以来(!)「ラッシュ君」呼ばわりをやめたりとか
素の自分をさらけ出しちゃったりとか、
物語が進むにつれて、心底からラッシュにほだされている部分にあると思います。
「彼についていてやってくれ」とか、四将軍全部ラッシュに付けたりとか庇護欲強過ぎる!!!!(笑)
おまえを失うわけにはいかない、みたいな、
後半の方で見られる
ラッシュ、おまえを一人で行かせるわけがないだろう!!!、と男の決断をした部分にも
散々出ていると思います。
イリーナ、すまんな。
ダヴィッドはラッシュにしか興味がないよ!(!????????)
イリーナ自身もラッシュのことが人として好きでも兄として好きでも
信頼していても大好きでもどうでも良いのですが。(仲良し家族)
男をひたすらかっこよく、女の子はちょっと惜しいくらいでお願いします。
…みたいなコンセプトで作られたらしい作品。
ばっちりとその沼にハマって十数年経った自分がここにいました。
ほんとにさすがです(笑)お見事です…!
ラスレムは…いいぞおおおおおおお…!!!!!
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